突然の会社倒産!東日本大震災をきっかけにアメリカで就職

MR. Kale
会社が突然倒産!転職せざる追えない状況に…。無事転職が決まった1年後、東日本大震災の影響で退職せざる追えない状況に…。やっぱり英語を使った仕事をしたい!その気持ちだけで就職活動!アメリカという新たな土地での再スタートをきった。

会社の倒産

海外留学から戻り、英語を使える仕事がしたいと大手英会話教室に勤め始めて2年半ほど経った頃、「今月の売り上げ目標○百万、新入生獲得!」と毎日のように会社から飽き飽きするほど言われ、「営業なんて嫌いだ!こんな会社やめてやる!」と思いながらも、生徒や保護者との関わりや、同僚の外国人教師たちとの勤務は楽しく、なかなか退職に踏み切れないでいたある日の朝。

父親から、「ちょっと!起きろ!お前の会社、倒産だって!テレビ見て!」と叩き起こされた。

突然の出来事に、理解できずにテレビの前で立ち尽くす。
会社からは「出社するな、説明会に来い」との連絡。

同僚の教師たちと連絡を取り、説明会会場に向かった。
ものすごい数の社員が集まった会場は、全員が動揺を隠せず、ざわめきが収まることはなかった。

会社からは、倒産ではあるが、別の会社が吸収する形で経営を続けていくので、今までのように仕事はできるという説明を受け、新しい会社で続けたい者は、数日中に雇用契約書にサインをするようにということだった。

ずっと辞めたいと思っていたけれど、突然の事に、仕事を無くす準備なんてできていない。だけど、新たな契約書の内容は、給料もグンと下がり、手当もろくなものがない。
同僚の外国人教師たちはさっさと自分の意思を固め、「辞めるに決まってる、おまえも辞めたほうがいいよ」と口を揃えて言ってくる。

だけど私には気がかりなことがあった。
「残された生徒はどうなるの?」「大好きな人たちに会えなくなる。」そんな思いばかりがあふれ、考えても考えても結論は出ず、悔しく悲しくなってくる。

ギリギリまで悩んだ最終出勤日、契約書にサインをしないまま、荷物をまとめ、泣きながら教室を後にした。

「きっとこれは私の運命だったんだ」と自分に言い聞かせた。

転職

突然無職になり、自分が何をしたいのか、そんな急には決められない。
しばらくは就職活動もせず、ぼーっとする日が続いた。

自分に何ができるんだろう?

英語を使う仕事がしたかった私は、求人情報サイトに、「英語」と入力し、検索してみた。

そこで検索に引っかかったのが、ホテルでの仕事。
親友がホテルで仕事をしていたこともあり、楽しそうだとは思っていた。

高校時代からレストランでのアルバイトもしていたので接客は得意だったこともあり、英語が使えるよう都心のホテルに的を絞って探し始めた。

就職が決まったのは都心の高級ホテル。
パートからのスタートではあったが、外国人客も多くスタッフにも外国人が多かったので、英語を使うにはピッタリな仕事だった。

初めは新しいこと、覚えることばかりで夜勤や残業も多く苦労はしたが、素晴らしい先輩や同僚に恵まれ、楽しく仕事をすることができた。

教育関係の仕事から、サービス業への転身は大きなチャレンジだったけれど、仕事にも慣れ、このままこの業界でやっていくのも悪くはないかも、そう思っていた。

東日本大震災

ホテルでの仕事を始めてからもうすぐ一年が経とうとしていた頃、地震が起きた

当日夜勤明けで家で寝ていた私は、ものすごい揺れに目を覚まし、倒れそうになったテレビを押さえつけ、揺れが収まるのを待った。

揺れが収まった後すぐに頭をよぎったのは職場のホテルのことだった。
高層ビルの中にあったホテルは、どれだけ揺れたことだろう。
翌日も夜勤だった私は、上司からの連絡を待ち、ホテルは通常営業をすると聞いて職場に向かった。

ものすごい揺れだったにもかかわらず、大きな事故や怪我もなく、ホテルは営業を行なった。
持ち場についてみると、常に沢山の人で賑わっているホテルがガランとしている。

しばらくすると、大きな揺れが襲った。余震だった。
高層階にあるホテルは、まるで船の上のように、横に大きく何度も揺れた。

その後も小さな余震が何度も続き、その日を境に、パートだった私は自宅待機を命ぜられた。
旅行客、特に外国人客が大半をしめていたホテルに客が来なくなったからだ。
数週間が過ぎても、一向に客足が戻らない。

仕事がない私を心配して上司がメールをくれた。
「仕事させてあげられなくてごめんね。この先どうするか、考えたほうがいいよ。おまえが何もしないのはもったいないよ。」誰のせいでもないのに、優しい言葉をかけてくれる上司の言葉が嬉しかった。
でもそれは、これからもしばらくは仕事がないという連絡だった。

「このまま職なしになるわけにはいかない。」上司の言葉に後押しされ、新しい仕事を探し始めた

「やっぱり英語を使った仕事をしたい。」そう思い、ふと海外の求人サイトを訪れてみた。

ピンチをチャンスに

海外求人サイトでたまたま見つけた、アメリカでの教育関係職の募集。
英会話教室での経験も活かせるし、「これなら自分にも出来るかも。」そう思った。
「思い立ったらやってみる、やってダメなら次に行くだけ。」のポリシーで、とにかく履歴書を送ってみた。
するとあれよあれよという間にスカイプでの面接が決まり、二次面接まで受け採用が決まった。

とにかく仕事を手に入れようと必死で、立ち止まって考える暇も無かったので、「いつから来れますか?」という先方からのEメールにドキッとし、「私、本当にアメリカに行くのか・・・」と、そこで初めてアメリカへの就職が現実味を帯びてきた。

もう後戻りはできない。

地震が起きて仕事をなくしたことも、アメリカへの就職先を見つけたことも、「こんなチャンスは二度と来ないかもしれない」そう思ったら覚悟が決まった。

ずっと思い続けていた、「いつか海外で仕事をしてみたい。」そんな私の夢は、思ってもみない所で現実となったのだった

チャンスを掴め!

誰にでも必ずチャンスは訪れる。だけど、自分に来たチャンスを見逃さず、ものにするかどうかは本人次第。
成功するかどうかなんて、考えたってわからない、だからやってみる価値がある。
失敗したらやめればいい、でも、成功したらラッキーじゃない?そんなふうに思ったら、もう少し楽に、色んな事にチャレンジ出来るはず。

私はこれから見る自分の未来にワクワクが止まらない。
新たな土地での再スタートは、自分を大きく成長させてくれると信じているから。

目標を持ち、いつも理想の未来を心に描き続けよう。
そうしていれば、きっと自分に訪れるチャンスに敏感になれるから。

ほら、あなたのチャンスもすぐそこに!