婦人病を疑うなら、まずは病院へ。

匿名
女性なら個人差はありますが、生理痛で悩んでいる方も少なくないと思います。私の場合、ひどい生理痛を我慢し続けてしまったばっかりに緊急手術となってしまいました。もし、婦人病を疑うような症状がある方はぜひ我慢せずに病院に行ってほしいと思います。

身体のサインを見逃すな。

学生時代から現在に至るまで、ファッション誌など女性誌の二色刷ページ等で、婦人病を警告する特集を何度も目にしてきました。
生理不順や月経痛は何か別の病気のサインかもしれないという類いの内容で、当てはまる人は一度病院を受診しましょうと、丁寧に書かれているのです。
私も、その当てはまる人の1人でした。

10代の頃から生理痛が酷くて、学校を休むことも、保健室で休ませて貰うことも多々ありました。
その頃に一度病院でエコーを取った際には、わずかな卵巣からの出血が見られましたが、特に問題も見られないので様子を見てくださいとのことで、その後一度も婦人科を受診することはありませんでした。

社会人になり接客業に就いたのですが、女性ばかりの職場で理解があるかと思いきや、「生理痛で休むなんて!薬飲んでみんな頑張ってるんだから!」といった空気で、とても休ませて欲しいとは言えませんでした。
実際に生理が重いのを理由に、職場を去ってしまった先輩もいました。

私も生理を言い訳に休みがちになったら、あの先輩のように陰口を言われて、いずれ職場を去らなければいけないんだ。だったら、我慢した方がマシだ。と、その時の自分は思ってしまいました。

身体の悲鳴に耳をふさぐな。

年を重ねる毎に、辛くなってゆく生理痛。
生理日前後も、それ以外の日も重たいあの痛みを感じるようになってしまい、さすがに可笑しいなとは思っていたのですが、産婦人科へ行く気にはなれず。
産婦人科=内診というイメージが強く、避け続けてしまいました。

そんなある日、経験したことのないような生理痛に襲われました。
アウトレットモールで買い物をしていたのですが、途中から歩くのも立っているのも辛いほどの痛みで、吐き気もするので慌てて帰宅。
身体を温めて薬を飲んで寝ようとしたのですが、全く痛みが引いていきません。
一睡も出来ないのに、翌日は仕事を休めないので、家にあった鎮痛剤一箱を飲んで出勤しました。
2日目、3日目と痛みが引かず、結局生理が終わると共にようやく引いていきました。
次の生理も同じような激痛だったら絶対に病院へ行こう!と決めていたのに、次も、その次も今までと変わらない普通の生理痛だったので、体調が悪かったんだと決めつけて、結局病院へは行きませんでした。
この時、家族や友人から、市販の物とはいえ鎮痛剤を一箱飲んでも効かないような痛みは異常だから、今すぐ病院へ行くようにと言われたにもかかわらず、逃げてしまった馬鹿な自分を悔やみます。

身体のレッドカードに目をつむるな。

それから2ヶ月ほど経った頃、旅行へ行きました。
昼はポカポカ陽気だったのですが、夜にぐっと冷えてきて、少しお腹が痛くなってきたので、早めにホテルへ引き上げることとしました。
ホテルへ向かうにつれて、どんどん痛みが増してきて、部屋についたら一歩も動けないほどになってしまいました。
吐き気もするので胃腸炎かと思い、ホテルの方に胃薬を持ってきて貰って飲んだのですが、全く効かず。
この時は生理期間中ではなかったのですが、2ヶ月前に経験した生理痛に似ていたので、温めて鎮痛剤を飲んだら、徐々に落ち着いてきて、翌朝には治ってしまいました。
寒さにやられて体調を崩しただけ、と自分に言い聞かせて、やはり病院へは行きませんでした。

緊急手術

それから更に、5ヶ月ほどが経ちました。
酷い生理痛も、謎の腹痛や吐き気も起こすことなく、元気に過ごしていた時にそれは突然やってきました。
昼間はいつも通りに働いて、夜に外食をした後のことです。
お腹が痛くなってきたので少し横になって休んでいたのですが、どんどん酷くなって来て、強い吐き気の波が襲ってきました。
以前腹痛を起こしたときも吐き気はあったのですが、実際に嘔吐したのはこの時が初めてでした。
二回嘔吐して、それでも吐き気と痛みは治まらないうえに、歩くこともやっとの状態だったため、総合病院へ行きました。
CTとレントゲン撮影後、診察してくれた先生から、婦人科系の病気の可能性が高いため、他の病院へ搬送すると言われ、付き添いの母も私もポカンとしてしまいました。
救急車に乗せられて、紹介状と共に別の総合病院へ。
搬送先で、もう一度詳しく検査をしてエコーを撮ったら、有無を言わさず服を脱がされ着替えさせられてしまって、緊急手術となったのです。
卵巣嚢胞が破裂してお腹の中で出血しており、尚且つ卵巣捻転の恐れがあるので、手術は避けられない状態と言われました。

その後と、現在。

訳が分からないまま手術をした私は、後日、自分が子宮内膜症を煩っていたことを知りました。
自分には関係ないと思っていた、雑誌の二色刷ページに載っていた病気だったのですから、とても驚き、そしてショックでした。
チョコレート嚢胞が片方の卵巣に出来ており、それが破裂して出血したため、激痛を起こしたのだそうです。
摘出された腫瘍は、なんと20センチを超えていたのです。
いつ破裂しても可笑しくない状態の腫瘍を持ったまま、何も知らずに生活していた事が怖くなりました。
今回はすぐに病院へ行ったから良かったものの、今までのように一晩様子を見ようとしていたのなら、私は翌朝を迎えられなかったかもしれません。
出血のショックで血圧が極端に下がっていて30しかなかったのですから、そのまま死んでいたかもしれないのです。
不幸中の幸いで、捻転はしていなかったため、卵巣の摘出はせずに済みました。

子宮内膜症は手術をして治る病気ではありません。
閉経まではずっと付き合い続けなければならない病気なので、現在も薬で治療を続けています。

私はこれを機に、結婚と同時に仕事を退職しました。
生理痛に理解のない職場では、婦人病に対しても理解がありませんでした。
女性のみの職場にもかかわらず、とても悲しいのですが、これが現実なのだと受け入れました。
立ち仕事も大きな負担になりますし、ストレスも身体の不調へ繋がります。
私はもっと早く病院へ行っていたのなら、開腹手術をする必要はなかったかもしれません。
初期の段階であれば腹腔鏡手術で取れる場合が多く、傷も小さくて済みます。
体力の回復も早くて、入院期間も少なくて済みます。
私も嫁入り前に、お腹を切らなくて済んだのです。

生理痛に悩む女性は、一度でいいので産婦人科を受診して欲しいと思います。
ただの生理痛と決めつけてはいけません。
まずは自分自身を一番大切にして、身体のサインを見落とさないで欲しいと思います。