中小同族企業の船頭の多さにうんざりして退社し、独立した

池田道孝
私が退職~独立した時に転機になった話を紹介します!当時社長が最も可愛がっている腰巾着と喧嘩し出社を拒否したのがコトの始まりでした。その後、嫁さんの助言で独立の準備をし、嫁さんのツテや私の独自のスキルで独立することができました。

私は長くサラリーマンをしていました。
中堅どころの大学を卒業して、いくつかの会社に転職して30代の時に、会社員として最後の会社に勤務することになりました。
1年前に、起業して独立しました。その時の経験と感想をお話しします。

後継者不足で廃業の危機

私がつとめた企業は、どういうわけか、中小企業であり、同時に同族企業が多かったです。
まあハッキリ言うとクセのある人が多かったですね。その企業の社長もしくはオーナーは、社員を私物化する人がほとんどでした。
どうでもいいような私的なことの用事で社員をこき使い、仕事なのか社長の個人的な趣味を満足させるためのものなのかその区別がついていない人も多く、こういう会社では社員と言うよりもハッキリ言うと使用人の位置づけですね。

実は、その中小・零細企業ですが、2025年くらいまでに半分は後継者不足で廃業に追い込まれる可能性が高いというデータがあります。
これについて、優秀な従業員か社長の親族に継がせればいいという意見もありますが、社長は社長も大変で資産はある一方、借金が多いのも実情なのです。

ですから資産持ちでなければいくら従業員が優秀でも社長になれないです。それともう1つ従業員が社長になれない理由は、私の経験上、このお金は社長の財布か会社の財布かよくわからない使途不明金が多く、その区別が明確ではないことです。

たとえば社長が会社のお金で社用車としてベンツを乗り回していていてもそれは会社のお金から出ています。でもそのベンツを乗ることが出来るのは社長だけです。

また、儲かったときは、本来であれば社員の給料を上げるのが望ましいのですが、不景気になると給料が下げられないという理由で、土地やマンションを買って、会社の資産にしてしまう、そういうケースが多いです。
そのため、中小企業が仮に儲かったとしても、社員に還元されないのは、そんな理由からです。その会社の株も大多数は社長が保有しているため、その土地、マンション、保養地やらベンツなどの高級車が増えても自分の財産になるだけのことです。

一定の規模の中企業が上場しない理由は単純で会社の資産を透明化することを極端に嫌がるからです。
透明化したら、儲かっていることがバレるため、株主から配当に還元しろという声が上がるため、それも嫌なのでしょう。こういう会社の社長は総じてケチです。

逆にボーナスの他、特別ボーナスということで3万円ほど支給されたらやっかいで、大きな仕事が待ち受け、深夜残業もザラという職場環境になる可能性があります。
ケチな人からお金をもらうときほど怖い物はありません。

それに30年以上の歴史がある中企業ともなると、社長の腰巾着や取り巻きも多く、彼らはなんとか役員とか特別顧問、特別参与とかわけのわからない役職者となって、院政を行なっています。

世代交代失敗が原因

この中企業の問題点としてあるのは、本来引退すべき高齢者が、「まだまだワシらがやらないと会社が回っていかない」と勘違いすることです。
彼らからすれば40代や50代社員は、若造であると思っていることから、院政をしき、会社の実権を握り、結果、名ばかり部長、課長が増えてしまうことなのです。
ですから、部長と言ってもこれらの腰巾着のいいなりになるしかなく、傀儡政権になっているのが実情です。

こういう会社は船頭が多く、会社の方向性がサッパリ見えないことです。
しかも、船頭同士の仲が悪く、あちらを立てればこちらが立たずということで、部長以下の使用人たちは毎日ストレスがマックス状態です。
自分はそんな会社を嫌というほど見てきました。自分は経理や事務の仕事もしていましたので、そんな汚れ仕事ばかり押しつけられた人生でもありました。
最後の3年間は事業部長でしたが、他の部長と同様、名ばかり部長を押しつけられてほとほと嫌になっていました。

そしてこれは結構重要ですがこういう高齢者が実権を手放さない会社は長くありません。
なでしこジャパンも澤穂希選手が引退したと同時に弱体化しましたが、世代交代に失敗することはどこでもあることです。

だから私も前にいた会社も社長も船頭たちも相当高齢者が多かったので、この社長が死んだら、うちの会社は潰れるのだろうな、長男は継がないなどの漠然と不安を持っていました。
ただ辞める理由もなかったため、辞めなかったというのが理由です。

退社することになったワケ

そんな私ですが、転機になったのは、社長が最も可愛がっている腰巾着と喧嘩したことで、私が、コンプライアンス上、その業務は出来ないと逆らったことで、私は一切、出社を拒否したのがコトの始まりでした。

その後、一応、出社しましたがその腰巾着との喧嘩は続き、私は嫁さんと相談しました。
嫁さんは辞めたかったらいつでも辞めていいよ、幸い蓄えもあるし、私も仕事しているから生活には困らないと言ってくれました。

嫁さんの助言はありがたく、その後、独立の準備をはじめ、嫁さんのツテや私の独自のスキルで仕事をもらうことになりましたが、給料は減りましたが食べる分には苦労はなく、生活は安定しています。

ここで助言めいたことを言えば、新卒の方々は、その会社が同族であるかどうかしっかりと見極めた方がいいです。
中小で同族会社に入社するというのは貴重な新卒カードを捨てることになりますし、入社したところでいつまでこの会社がもつか分かりません。

入社するのであれば、そこで会社のノウハウを学んだ後、別の大手の会社に行くというのも手ですし、独立して起業するというのも生き方です。
いつまでも、使用人の人生でいるのもつまらないですよ。

こういう会社にいくら忠誠を誓ったところで無駄であり、いつかは高齢化した会社は廃業します。
その時に、自分が生き延びられるスキルなどを身につけた方がベストです。